熱傷


 熱湯やコーヒー、ラーメンの丼の中身などを皮膚にこぼしてしまってやけどをする場合が少なくありません。熱で皮膚組織が傷害を受け、それに炎症細胞が関与してますます傷害が増強します。やけどは一瞬でできるものではなく、その炎症反応の進行によって数時間かけて徐々に完成します。やけどをしてしまったらすぐに水で冷やしましょう。慌ててはいけません。流れる水で十分です。最低3時間、気長に冷やして下さい。病院に来ようと思って救急車を呼んでいるうちにやけどが完成してしまいます。お湯をかけてしまっても、慌てないで下さい。それを「やけどにしてしまわない」ことが肝要です。